Arch LinuxでUSBストレージをマウントする手順
一行要約
ArchでUSBメモリを手動・自動で安全にマウントする手順
概要
Arch LinuxでUSBメモリや外付けUSBストレージを扱うときの、手動マウントと自動マウントの基本手順をまとめたノート。
lsblk でデバイスを特定し、マウントポイントを作成して mount する流れを押さえる。
ターミナル中心のi3wm/Hyprland環境向けに、udisksctl や udiskie を使った自動マウント方法も含める。
複数のUSBデバイスにも共通して使える汎用パターンとして再利用する。[^1]
コンセプト
- 基本の流れ
- デバイスを確認する(
lsblk/fdisk -l) - マウントポイントを作る(例:
~/usb) mountコマンドでデバイスをマウント- 使い終わったら
umountで安全に取り外す[^1]
- デバイスを確認する(
- ファイルシステム
- Linux専用なら ext4、他OSと共有するなら FAT32/exFAT など
- 必要なら
mount -t vfatのように-tで明示的にFS指定できる[^1]
- 自動マウント
- フルDE(GNOME, KDEなど)では自動マウントされることが多い
- WMベースの場合は
udisksctlやudiskieを使って自前で自動化する[^1]
実装例
1. 手動マウント
- デバイス確認
lsblk
# または
sudo fdisk -l例: 出力から /dev/sdb1 がUSBメモリだと分かったとする。[^1]
- マウントポイント作成
mkdir -p ~/usb- マウント実行
sudo mount /dev/sdb1 ~/usb- アクセス
cd ~/usb
ls- 取り外し
sudo umount ~/usb2. ファイルシステムを指定してマウント
FAT32と分かっている場合など:
sudo mount -t vfat /dev/sdb1 ~/usb-t 部分を ext4, exfat などに変更すれば他のFSにも対応できる。[^1]
3. udisksctl を使う(DEなし/WM向け)
- マウント
udisksctl mount -b /dev/sdb1- アンマウント
udisksctl unmount -b /dev/sdb1udisksctl は適切なマウントポイントを自動で選んでくれるため、設定を最小限にしたいときに便利。[^1]
4. udiskie で自動マウント
- セッション起動時に
udiskieを常駐させる:
udiskie &- 以降、USBを挿すたびに自動で mount/umount してくれる
- i3 / Hyprland の autostart などに追加しておくとよい[^1]
他のアプローチとの比較
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
純手動 (mount) | 挙動が完全に理解できる・どこでも使える・依存が少ない | 毎回コマンドが必要、デバイス名を間違えるリスク |
udisksctl | 設定少なめで比較的安全、CLIだけで完結 | マウントポイントが自動なので場所を覚える必要 |
udiskie 自動マウント | 挿すだけで使える・WMでも快適 | 常駐デーモンが増える、細かい挙動を把握しにくい |
| DE標準の自動マウント | ほぼノーセットアップ、初心者向き | DEに縛られる、minimal環境では使えない |
よくある詰まりポイント
| 問題 | 原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| どのデバイスがUSBか分からない | lsblk 出力に慣れていない | USBを抜き差ししながら lsblk で差分を見る。size や model も手掛かりにする |
| マウントは通るが書き込めない | マウントオプションやFSの権限設定、あるいはFSエラーでroマウント | mount 出力で ro / rw を確認し、必要なら sudo mount -o remount,rw や fsck を実行(詳細は usb 読み取り専用になっている に委譲) |
| i3/Hyprlandで挿しても何も起きない | DEの自動マウント機構がない | udisksctl を手動で使うか、udiskie をセッション起動に追加する |
| マウントポイントを忘れる | udisksctl / DE任せでパスを見ていない | mount コマンドだけを実行して、どこにマウントされているか確認する習慣をつける |
参考資料
- Arch Wiki: USB storage devices[^1]
- Arch Wiki日本語: USBストレージデバイス[^1]
- 個人ブログ/メモ: ArchLinuxでUSBスティックを操作する[^1]
関連ノート
—
学んだ日: 2025-11-13
実装済み: Yes
最後に参照: 2025-11-17
#### Sources
[^1]: [[arch usb mount]]