代数学入門

著者: 石田伸

1.1 二項算法

Sを空でない集合とするとき,Sの任意な2つの元a, bの順序付けられた組(a,b)に,Sの1つの元cを対応させる法則をSの上の二項算法という。

  • 結合法則:
  • 交換法則:

1.2 群

Gを空でない集合とする。以下の3条件を満たす二項算法が定義されているとき、Gはこの算法に関してという:

  • G1 結合法則:
  • G2 単位元 e の存在:
  • G3 逆元の存在: 各元 a に対し となる a’ が存在する

さらに交換法則 が成り立つとき、Gは可換群(アーベル群)という。

群の算法が加法のとき(主に可換群で用いる): 単位元を 0、逆元を −a と書く。