関連: AI / Claude Code

Nous ResearchのオープンソースAIエージェント。ターミナル・メッセージング・IDEで動く。 Claude Codeと同カテゴリだが、コーディング特化ではなく、調査・日常タスク・自動化に適する。

コア特徴

  • skill = 経験の蓄積。複雑問題を解くたびに再利用可能な手順をskillとして保存し、次回に活かす
  • セッションを跨いだmemory。ユーザー背景・好み・教訓を記憶
  • ゲートウェイ = Telegram/Discord/Slack等20+プラットフォームに同じエージェントを常駐可能
  • プロバイダ非依存。OpenRouter/Anthropic/OpenAI/DeepSeep/ローカル等を途中で差し替え可
  • profile = 独立したHermesインスタンスを複数並行可能

試し方

  • Nix: nix run github:NousResearch/hermes-agent -- setup
  • シェル: curl -fsSL …/install.sh | bash

モデル

  • 20+プロバイダ対応。OpenRouter経由でClaude/DeepSeek/Grok等を同一クエリで切替可能
  • Nous PortalはOAuth対応でクレジットプール方式
  • PKM用途では会話品質より長期記憶とツール統制が重要。プロファイルで使用モデルを分離する運用が現実的
  • 所感:トークン効率を重視するなら中小規模モデルを本体に、複雑推理のみ強モデルに逃がす設計が有望

Claude Codeとの使い分け判断(暫定)

  • Claude Code: コーディング特化。生成品質・速度が高い
  • Hermes: 調査・日常タスク・定期実行。長期記憶・スキル蓄積・プロファイル分離が強み
  • 状態受け渡しはHermes主導のファイルI/Fにすることで安定する(直接的なmemory同期はしない)
  • MCP/agents.md周りは書き換えが必要な場合あり

試すポイント

  • model: 複数プロバイダ比較(PKM向けのコスパの良いモデルを探す)
  • skill: iris運用をskill化したときの変化を見る
  • cron: Todoist棚卸しの定期実行パターンを試す

ツールセット

コンテキストファイルの役割分担

Hermesが起動時に読み込むファイルは役割が明確に分かれている:

  • SOUL.md (~/.hermes/SOUL.md) — グローバルなペルソナ定義。システムプロンプトのスロット#1に必ず入る。HERMES_HOMEからのみ読み込まれる
  • AGENTS.md / CLAUDE.md — プロジェクト固有の指示。CWDから発見される。SOUL.mdの後に読み込まれる

→ ペルソナはSOUL.mdに書く。AGENTS.mdはVault/プロジェクト固有の補足に限定する。 → AGENTS.mdにペルソナを吸収すると、他プロジェクトでも同じペルソナが出てきてしまう。

セッション管理

  • Hermes-Agent-Profile-Concurrency — 同一profileで複数セッションを動かすときの判断基準
  • Hermesは自動圧縮が効く(configのcompression設定で制御)
    • 手動で圧縮したい場合は /compress
  • /clear はセッションのコンテキストを完全リセット
    • 画面だけクリアしたいなら Ctrl+L(履歴維持)
    • リセット後も state.db にログは残るので --continue で再開可
    • スキルやメモリーも残る
  • トピックが変わったら /clear or /new したほうがモデルの応答品質が安定する
  • スキル化したい知見が出たら /clear 前に片づける。会話の文脈が飛ぶと提案が効かなくなる
  • セッションに名前をつけて切る: /title 名前/quithermes --continue